山田町の“いいとこ”、発信しつづけます!
海の十和田湖といわれる美しい山田湾。山田町には、豊かな自然と海、山の幸など観光客を魅了するお宝がたくさんあります。震災後、FIDRは町の観光産業の復興に向けて、山田町観光協会のみなさんと一緒に情報誌「やまだ物語/観光やまだ」の発行や、町の魅力を発信するマップづくり、水産加工品など特産品の販売促進等に取り組みました。
これらの活動を共に進め、現在は山田町観光協会事務局長を務める沼崎真也さんにお話を伺いました。
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沼崎さんをはじめ、山田町観光協会の皆さんと一緒に山田町ふるさと自慢マップを作るために行われたワークショップの様子
沼崎さんは山田町出身で、2009年にUターンし、山田町観光協会に勤務しはじめました。鯨や鯨のすむ三陸の海について展示する施設「鯨と海の科学館」の復旧や、町の特産品開発と販売促進に携わった後、事務局長に就任されました。
山田町の強みは、特産品と体験観光
沼崎さんたち観光協会の皆さんは、これまで山田町の観光情報、“旬”の話題、復興状況など山田町の“いいとこ”をたくさん発信してきました。
山田の名物といえば、カキ、ホタテ、干しシイタケ、そして、今の時期は松茸です。また、最近では生ウニが注目されるようになり、全国から多くの問い合わせが寄せられるようになりました。
観光協会ではこれらの特産品のほか、体験観光も山田の強みとして力をいれています。
「これまで、漁船でカキの養殖場をお見せする活動や、町をめぐる震災ガイド等の体験プログラムを実施してきました。お客さんは養殖場を見ると、漁師さんの苦労も分かるし、漁師さんがどのように手をかけてカキを育てているのかが分かるため、直接漁師さんからカキを買い求めたいと言ってくれ、口コミで広げてくれます。このように、生産者と消費者が直接つながることで、生産者としても収入につながって、とてもありがたいです」。
コロナ禍の現状と未来への展望
新型コロナウイルスの流行が影響し、関東からのお客さんは減りましたが、県内や近県からの問い合わせは多くなっています。
沼崎さんは今後について「一年半後ぐらいに、山田町に新しい『道の駅』ができます。新しい『道の駅』ができると、観光協会としても、観光案内がよりしやすくなるので、もっと多くの観光客に来ていただけるよう頑張ります」と語ります。
「町にはまだまだ空き地が多いですが、空き地が少しでも活用されるようになって、もっと多くの若い人たちが帰ってきて、地元で就職できるような環境になれば良いと思っています。今、教育旅行で山田町に来る学生が多く、教育旅行の受け入れ活動を継続的にしていけば、将来、少しでも若い方に来ていただけるのではないかと思います」
ぜひ山田町にきてほしい!
沼崎さんは地元にUターンし、改めて地元の魅力を感じたといいます。「山田町には海も山もあり、四季を感じて豊かな自然に触れて生活できる。これが今の自分にとって一番豊かな生活です」とおっしゃいます。
「東日本大震災から10年経っても、被災地に来たことがない方がまだ多いので、そのような方に山田に来ていただき、『ここまで復興できました』というのを見ていただきたいです。また、震災ガイドプログラムで大災害があった時の体験をお伝えすることで、災害に直面した時の対応方法を伝えることができればと思います。少しずつ復興が進む山田町を、これからも温かく見守っていただきたいと思います。そして、ぜひ山田町の特産品をお買い求めいただけると、ありがたいです」
沼崎さんのおすすめ!山田かき小屋
山田町の名物である「カキ」。
そんな「カキ」が食べ放題の「かき小屋」があります。
ここでは、殻付きカキの蒸し焼きが、基本プランでは40分間食べ放題!
今年はカキが大きくなるタイミングが早い見込みで、10月末からおいしいカキが提供できるそうです。
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